神様みたいな魂

病院に響く少年の甲高い声
「頭が痛いんです。お願いですから治してください」
ずーっと気になって
お話したいなと思っていたら
最後の受付で一緒になれた


子どもの時に脳腫瘍を患って
いまは24歳らしい
最初 ぼくはおばあさんと話していたのだが
だんだん彼が近づいてきてくれて
「いっしょにチャーハン食べよ」
と言ってくれた
そのうち 家内とぼくを見て
「ふたりとも好きだよ」
と言ってくれた
そのうち 隣に座ってくれた


ひさしぶりに
まっしろな魂を見た
声を聴いただけで心が晴れる