O村さん5 お寺はそうでもないけど神社はうるさいね

山に入ると寺とか神社に泊まることの多いO村さん
彼は宴会して12時に寝ても2時には起きて仕事をはじめる
朝のラジオ体操の時間には村人たちがO村さんを訪ねてくるので
そのときにはひと仕事しておいて
落ちついた気持ちで会いたいからそうしているそうだ


で 神社に泊まっているときのこと
とにかく夜中の1時頃になると物音やら声とかで
にぎやかになるそうだ


先日は神主さんのたたくような かしわ手の音
カーン カーン って感じのやつ
毎日聞こえるので村人に話したら
よる 数人でやってきたそうな
そうしたら やっぱ聞こえる
村人「こんなことも あるんやろか」
O村さん「あってるじゃないですか」


昨年の台風のとき
送電線がきれて畑に落ちたそうな
その畑の持ち主だったのが神主さんで
どかそうとして感電死してしまった
なくなってもお務めを続けているようだ


ある晩は 近所の人たちと宴会
子供たちもおおぜい来て遊んでいたそうです
ぐるぐる走りまわっているときだれかがいいました
「あれ? ひとりおおくない?」
よーく見てみると 脚だけ はしりまわってる
そして しばらくすると すーっときえた
村人「暗かったから上が見えんかったんやろか?」
O村さん「知らんぷりしてたら またくるよ」


みんな まっていると
くるくると脚だけ 走りまわりだしたそうな
村人「こんなことも あるんやろか」
O村さん「あってるじゃないですか」


変な感じは まったくしなくて
だれも こわがらなかったそうです