どうして ぼくは ここにいるのだろう?

と思いながら隣を見るとフランス人のレノさんがいるわけで
ぼくが ここにいることより
レノさんがここにいるほうが不思議なわけであります


5時半から起きて弁当づくり
午前中は2個タイコの皮をそって
蜘蛛の巣払いと窓ふき
そして午後から友愛社へ行き
レノさんの手伝い
なにかたくらんで2、3日がんばる浮浪雲みたいです


ぼくの父方の祖父は大工で台湾にも家が残っています
きっとまだ残っているはず見てみたい…
近所の祖父が建てた家は実に魅力的です
残り3軒
買い取りたいのは欲深でしょうか?
母方の祖父は船大工でいまも子孫は長崎で造船所をしております
だからって ぼくは大工ではないわけですが
トンカチ持つと血がたぎるんですなあ
あと1日がんばれば
上のほうを残して土板をぐるーっと張れそうです
そうすれば雨が降っても気になりません


ぼくは孤児と聞くと胸がキューンとします
なんでか分かりませんが
痛くて仕方ない
前世がそうなんですかねえ
とにかく友愛社(石井十次さんが建てた孤児院です)には
縁があった気がします
たぶんレノさんも
たぶんnatureも
それから タダだからって借りてるご近所のヒッピーくずれたちも
たぶん 恩返しするように生まれたのに
また世話になっちゃってるんじゃないのかな?
気をつけよおっと


レノさん夫婦は今回の引っ越しで
もめてるらしい
夫婦げんかは ご勝手ですし
うちも 2年に一度やってますが


んなことで もめるな
あそこの地を明るくするために
あんたたちはいるんだぞー
宗教といっしょでリーダーが倒れたら
よくわかんなくなるのが組織です
んなとき レノさん一家が
必要なんだよなあ


仲間どんどん集めて大工して
早いとこ あそこでパーティしよ
人間的な霊より
妖精的な霊がたくさんいそうな土地です
強い土地なのだ