『ありがとう星人』10

お昼は おじさんがてくてく歩いて
夜は おじさんがゴムみたいに伸びて
ようやく山にたどり着きました
山は岩でできていて
1本の草の木もありません
本当に水場なんてあるんでしょうか?
ぼくは とても不安になりました


もう おじさんは3日も山歩きを続けています
ぼくの体は少ししなびれてきました
大丈夫なんだろうか?
らくだの人は うそをついたんじゃないだろうか?
いろいろ悪いことばかり考えてしまいます
でも おじさんはニコニコしながら登っていきます