戦争映画

翻訳の仕事をやってて
この飽き性のぼくでも
飽きずにやってこられた理由は
マンネリ化しないせいなんです
映画は まるで生き物のように
1作品ごとに違っていて
ベルトコンベアー式には毎度いかず
苦労させられます


そして影響を受けやすいぼくは
やたらと受けまくります
特に気に入った映画は
終わってからでも何度でも観ますので
そりゃもお です
だから『Fクラブ』や『イニD』とか
まずいって…


で 今回は『紫○蝶』(邦題未定)という
1930年代の中国を舞台に
裏で繰り広げられるスパイ活動と
それに巻き込まれていく人々の人間模様が
描かれた映画をやっています
権力や暴力によって動いていく時代の波に
翻弄されていく人間たち
人は自分や家族の命がかかった時に
本性を出すと思います
そして たくさんの命を犠牲にしていきながら
日中戦争が開戦します


ぼくは戦争物の映画を
好んでは観ません
とは言っても親父のおかげで
テレビでやったものは けっこう観ています
中でも一番印象に残っているのは
五味川純平さん原作の『人間の條件』です
以前から親父に薦められてたこともあって
浪人中に原作を読み
体中の血が沸き立ちました


そしてタイミングよく
その映画を国公立大の共通一次試験の前日に
東京12チャンネル
一挙十数時間?も放映してくれたんです
いかん いかんと思いながら
全部観てしまったのでした


次の日は雪が降っていました
映画の舞台も満州からシベリアへと
雪のシーンが多く
雪が降るとこの映画を思い出します


で 当時 自分なりに“人間の條件”って
何かなと考えたわけですけど
それは また