脱出

腹がへれば
ひとは頭を使う
お金にしばられた世界や土地からの脱出
おそらく今の中心は中心でなくなる

昔にぎわっていた公団が
いま見向きもされず
放課後の学校のようにそびえたつ
まるで軍艦島
やがてそれは一戸建ての家にも広がる

ぼくが住んでいたころは
3マン以上払って
公団の公募のくじをひいてもらう商売まで成り立っていた
もったいない

足腰を使って生きる時代
いま使っている公共の移動手段が
どんなに安かったか実感できる
ちっぽけな草の生命力にも愕然とさせられる

いまのうちに備蓄しとくと
迷惑じゃない
逆に経済たすける
うそみたいに安いものが
うそみたいに高くなる