いひ

いかり

ひかり


うまくともせば
あったかい


初めて神様を意識したのが
いつかは分からないけれど
実感したのは
小学校の理科の実験で
水素を燃やして
水を作ったとき
あのポンの音
まったく見えないものたちから
水と火と音が生まれた


とんでもないものが在るというものを
意識させられたのが
ネパールで
二千メートルの場所から見たヒマラヤ
八千メートルの高さは
頭が描いていた高さをはるかに超えて
視線のずっと上にあった


このとき頭に浮かんだのが
「絶対にいる」
だった
言葉が悪くてすみません
その時のまんまです


それから間もなくして
母が亡くなって
初めて霊の存在を知ったのでした


たくさん傷つけて
たくさん奪って
いまのぼくがあります


何の恩返しもできなきゃ
ただの泥棒です