寄生虫

かたつむりの目に寄生する虫がいて
最後はわざと鳥に食べられるように
目立つようにかたつむりの色まで変えさせて
子孫を繁栄させていくという


世の中に不要なものはないんだろうから
みんな這いつくばって生き続けていく
一見 戦っているようでも
食い食われる関係でも
大きく見れば
その後の存在への必要十分条件


ニンゲンでも
時々すんげえのが生まれてくるけれど
それも継続の結果
評価や手柄なんていいかげんなものだから
きっと埋もれた者たちの中に
真実はある


これから寄生虫は増え続ける
自分が寄生虫だと気づけば
文句は言えない


ついでに言うと
サルトルとディランは
ぜんぜん違う


ぼくはというと
そろそろ出逢えるような気がしている