ずうーと

おいかけっこの逃げる役
ヒイヒイこわいよ
つかまるよお


鬼もヒイヒイ追いかける
つかまえられないと めげるけど
追いかけるのやめれば普通のひと


なんで逃げてんだろう
なんで追いかけてんだろう


いつから この鬼ごっこ
始めたんだろう


うちの賢かった祖父は
田んぼでいたずらする子たちを追いかけた
コラーと怒鳴りながら追いかけた
そして決してつかまえなかった


娘たちが どうしてつかまえないのか尋ねると
つかまえたら あと何をする?
と訊き返したそうな


いま思い描くと
祖父は父やぼくと同じ
馬ん子跳び走り
スピードはあっても妙に滑稽で
後ろの人は笑って走れなくなるくらいなのだ


いなか道を子どもと馬ん子跳びがかけてゆく
のどかでいい風景だなあ
なのに時代は戦争へと向かって行った


ルール無用の悪党は
しっかりルールを
作っていく


自分本位のルールを作って
調子に乗ってるスクリーングループ
残念だなあ
恥知らねえから
恥を知れと言われても
キョトンだけ


おいら このくだらないおいかけっこにつきあうの
そろそろ やめたいんですけど