義理義理

時代の閉塞感と習って
実感がわかなかった
いまは少しわかる


風呂焚きのときに
焚き物が湿っていて
なかなか火がつかないのに
どんどん焚き物を入れてって
結局入れすぎて
くすぶってる状態に似てるかなあ


木が燃えるとか
紙が燃えるように見えるが
実はそうじゃなくて
その前にガス化が行なわれてる
高温になるほど
ガス化が速くて
それ自体が燃えているように見えるが
実際は違う


だから どんなに湿っていても
水が抜けてガス化が始まれば火がつく


小さな火を起こし続けていると
かまどの中は白い煙でいっぱいになり
ある瞬間 ボッと炎をあげる


かまどの火は
家族の1日の疲れを
とかしてくれる


風呂焚きが
最後になったは
いつの日か
薪わるたびに
思い出す父