天の岩戸

閉塞感にはじまり絶望感が漂ってくる時代
しかしだ
状況は何も変わっていない
自分が気づいていなかっただけなんだ


どんな世の中になっても
人殺しはなくならない
情けない時代になった
助け合う時に殺し合う


大きな竜巻も大きな台風も
家を壊しこそすれ
人の命は最小限におさめてくれている
大自然は人間に気づいてほしいだけなんだ
津波だって
来る前にちゃんと知らせたはず


なのに人間は自らの手で
自らを滅ぼそうとする
苦をさけ楽を先取りしてゆく末路


これから株が暴落し
経済が破綻し
国際運動会がどうなろうが
閉まりはじめた天の岩戸を
人間が自ら閉める必要はない
元から自分の持ち物は命ひとつ
あとは借り物ばかりで
いずれバイバイ


避難所があったとする
どんなひとが行くんだろう
もちろん助けてほしいひと
でも助けたいひとも行く
助けられたあと助ける人に変わるひともいる


そうやって人類は生き延びてきた
助け合う知恵
助けてもらいたいひとばかりになると
避難所は収容所に変わる
そして。。。