いざ

7時まで熟睡させていただき銀鏡神社へ
場所取りをと思いましたが
尋ねた地元のAさんから そういう都会的なことは
しないようにしてるから
とのコトで
友人たちを待つあいだ散策
神社そばの
コケのじゅうたんが美しく
二回も歩いてしまいました
人が少ないってのもいいもんですね
近くの稲荷まで登って戻ると
友人一行さま


Aさんというのが実は先祖が
岩長姫さまの鏡を拾ったかたで
土地のことをいろいろと教えてくださり
彼が守っているY神社に参拝
スサノヲの大神をまつられていました


とにかく自然しかないところ
神楽が待ち遠しい
17時くらいから各神社が
ご神体を背負って神集い
こちらは神迎え
廃れている部分あり
受け継がれているものあり
神様を信じているかどうかは背中でも分かる


戻ると母が一番いい席を確保
開始は19時で待ち遠しい
とにかく眠らないように祈る


開始
激しい
なんであんな動きを続けられるのか
しかも高齢な方もおられる


延々と続く
全部で三十三番ある
なかなか進まないが
時間はあっというま
ぼくにとって時間は
0時を過ぎればなくなる
とにかく待つ
必ず何か起こる


酔客が去り
静かに人々は眠りへといざなわれる
もちろん祝子たちは
酒も飲まずに舞い続けている
囃子の音色が心地よい


5時を回った
もうぼくの仲間は誰も起きていない
四方に神々が立つ
中央にアメノミナカヌシノ大神
すべてが清らかになっていく
不謹慎だが
ぼくは少し優越感をいだいた


するとだ。。。


ガバッ!


「何これ?」
natureが起きたのだ
『こいつ やるな』
実はこの程度かと思い
内心ほくそえんでいたのだが
急に尊敬の念に変わった


あとは二人でうっとりと神々の世界にひたった
舞いが終わり
数番を見た後
二十二番でnatureは再び眠りに
わが女房ながら
たいしたもんだと思った