図書館にて

きのう natureが本の整理をしていると
2人の子どもたちが言い争いをしていたらしい
まだ小学校にあがっていない男の子のAくんと
小学校下級生のBちゃんだ
どうやらAくんの持っていたおもちゃをよこせよこさない
からのケンカだったらしい
そーっとnatureは話を聞いた


Aくん「そんなこと言ったって このおもちゃは
すごく大事なものなんだ これを買うためには
お皿洗ったり お掃除したり お母さんの手伝いを
いっぱいしたんだ」
Bちゃん「そんなこと あたしだってしてるもんね」
Aくん「ぼくだって こづかいはもってるんだ
しんせきのおばちゃんがくれたりして
でも お母さんが全部ほかのことにつかっちゃうんだ
そんで ぼく神社のお金をとったんだ
でも つかまった」
Bちゃん「いーけないんだ いけないんだ♪」
Aくん「いけないこと しってるよ
ぼく もうしないよ
ぼく もうぜったいにしないから(すでに泣き声)
それに ぼく いいことだってしてる
2歳のいもうとのめんどうをよくみてる」
Bちゃん「なーによ あんた
あんたなんか ひとりしかみてないじゃない
あたしなんか ふたりよ ふたり
ひとりぐらいで ぐちゃぐちゃ言うな」


もうAくんは 何も言い返せなくなった
natureが出ていって
「どうしたの?」と声をかけ
たまっていた胸のうちを全部聞いてあげると
すっきりした顔でどこかへ遊びにいったそうだ


かわいい話ですよね
でも この子たちは
ほっておくと確実にグレてしまう
それは知恵がついたときに
親をそして大人を信じられないときが来るからだ
そうならないためには
親だけでない他の人のサポートが必要になる
でないと同じ経験者たちに
飲み込まれてしまう


子どものための公共施設の少ない田舎では
図書館が重要な役目をになう
図書館が本を貸せばいいだけの施設だと
思っているようでは まるで遅れている
司書たちひとりひとりの自覚が必要だ
都農の図書館は十年目にして それができつつある


議員や役場の職員が気づかないのが はがゆい
図書館審査会(名称は確かではありませんが こんな感じ)とか
いろいろありますが
図書館に顔を出した人は皆無
議員は補佐の友人が別件で来るくらい
町長は10年でやっと1回
これで何かやろうとすると
あーだこーだ 言いやがる
判をつかないと 言いやがる


おめえら ちゃんとした大人になれよな
おいら グレそうだぞ
(この文章だと町長のことみたいだけど
町長はけっこう分かってくれてます あしからず)