弓道場で反省

去年の年末 県の武道館へ行ったときのことです
父兄や生徒たちとお昼を外で食べていました
かなり冷えた日でしたが
太陽の日差しが心地よかったのを覚えています


すると よちよち歩きの坊やが若いお父さんとやって来ました
おー うちの息子もあんなときがあったな と思い出しました


あるときクーマ(ショウヘイの前の飼い犬)と
息子と散歩に行きました
当時はきつい仕事が多くて
仕事が入るとかなりピリピリモードになっていました
それと育児期の夫婦間のぎくしゃくも重なっていたんだと思います
とにかく心もお金も余裕のないころでした


せっかく一番かわいい盛りのわが子と散歩するのに
まったく情けない親です
どういう理由かすっかり忘れたんですけど
パシッと頭をたたいたんですね
さっさとついて来ないからだったのかもしれません
とにかく理由にもなんにもなっていません


すると何を思ったのか息子は
自分のたたかれた頭を自分でたたきはじめたのです
何度も何度も
ぼくはハッとしました
本当にやってはいけないことをしたと思いました
以来 ずっとこのことは心の傷となって消えません


ぼくが小学生のときでした
父が夜勤で昼間 寝ているとき
ぼくが友達を家に連れてきて騒いだために
ビンタされたことがあります
そのことをずっと父は悔やんでいて
あとから何度も何度もあやまられました
あの父の気持ちがそのとき分かったんです


目の前の若いお父さんが
とても頼もしく見えました
ぼくにはあんな余裕なんかなかった
きっと頭の中は
自分のことばかり考えてたんだと思います
いまもたいして変わりません
息子や娘は中学生になり 背は父や母を抜きました
他にもたくさん抜いてくれ