ひ・と・り

 時にはいいなあ、孤独感。
 40代のころ、宇宙にひとりのような気がしはじめた。無性に襲ってくる孤独感。さびしさに心が震えてた。周りにたくさん人はいたけれど、関係なかった。理由さえ、分からない。
 しばらく忘れていたのに、ふとこの感覚が戻ってきた。
 事が起こって、適当なことを言う周囲、広がる噂、そんな意見に振り回される自分が情けない。
 こんなときは、宇宙という時間、宇宙という空間に浮かんでいればいいのだが、幸い締め切りに追われながら、孤独感と戯れている。
 いいことありそう。